JCI Creed
The Creed of Junior Chamber International
We Believe;
That faith in God gives meaning and purpose to human life;
That the brotherhood of man transcends the sovereignty of nations;
That economic justice can best be won by free men through free enterprise;
That government should be of laws rather than of men;
That earth's great treasure lies in human personality;
And That service to humanity is the best work of life
【和訳】
我々はかく信じる
真理は人生に意義と目的を与え
人類の同胞愛は国家による統治を超越し
公正な経済は我々の自由な経済活動によってこそ果たされ
政府には人治ではなく法治が必要であり
人間の個性はこの世の至宝であり
人類への奉仕が人生最大の使命である
【JCI Creed の解説】
JCI Creedは1946年、当時オハイオ州コロンバス市の新入会員であったビル・ブラウンフィールド氏が初めて参加したミルウォーキーでの全国会員大会から帰る途中に作成し、翌年アメリカJCで正式に採択された。そして、1951年に「Faith in God」という語句が冒頭につけ加えられた。JCI Creedは「彼らが住んでいる世界をより良くしようとする若者の心に存在する精神の完全なる表現」として引用されている。しかし、JCI Creedは世界的なJC運動の基盤であるにもかかわらず、会員の中にはこれを誤解しているものもあるということから、草案者ブラウンフィールド氏によるJCI Creedの解釈が語られた。
~以下、「BIBLE OF JAYCEE(P177)」より抜粋~
「各JCは自分の良心に照らして綱領を解釈する自由がある。
だから私も綱領が私にとって何を意味するかを説明する時、自分自身のために話すわけである。」
JCI Mission
"To provide development opportunities that empower
young people to create positive change."
【和訳】
青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすために
リーダーシップの開発と成長の機会を提供する。
【JCI Missionの解説】
2022世界会議香港大会の総会にて、JCIが「Leadership Development Opportunities(リーダーシップの開発と成長の機会)」をいかに重視しているかを正確に示すためにミッションが再定義された。
JCIは、変化する世界に対応するリーダーを育成する組織であるということがより明確に示された。
JCI Vision
"To be the leading global network of
young active citizens."
【和訳】
青年会議所が、若きリーダーの国際的ネットワークを先導する組織となる。
JC宣言文
日本の青年会議所は
希望をもたらす変革の起点として
輝く個性が調和する未来を描き
社会の課題を解決することで
持続可能な地域を創ることを誓う
【JC宣言文の解説】
・第1節「日本の青年会議所は」(主語)
「青年会議所は」と明示することで、この宣言文が会員個人ではなく、「組織」としての宣言であることを示す。また、「日本の」とすることで国内における全ての青年会議所がJC宣言文の主語であることを明示し、志を同じくする全国の会員同士の強い「連帯」をも表現する。
・第2節「希望をもたらす変革の起点として」(組織の在り方)
青年会議所は、明るい豊かな社会を創るために、社会により良い変化を生み出す「変革」を運動として起こすことに挑戦し続けてきた。物事のはじまりを意味する「起点」は、青年会議所が「率先して行動する組織(Do tank)」であれという矜恃を表現し、私達から社会変革を生み出していくという意志も表す。そして、その運動によって生み出すものの本質は、誰もが、社会と自らの人生をより良くすることができると実感する「希望」であることを示している。
・第3節「輝く個性が調和する未来を描き」(時代背景)
昨今の潮流の中で、グローバリズムからナショナリズムへ、また利他から利己へと、行き過ぎた国家主義や個人主義が助長されている。本来であれば、考え方や生き方の違いは二項対立の構図ではなく、多様性や包括性といった価値観の中で、異なる「個性」として尊ばれるべきものである。「調和」は、同調を強要し個性を抑圧するものではない。「人間の個性はこの世の至宝である」と信じる青年会議所は、特定の政治思想にも、また、ナショナリズムや宗教や、人種、ジェンダーにも偏らず、あらゆる若者が挑戦できる社会に開かれた組織であるからだ。この様に、広がりつつある「分断」の時代において、様々な個性やアイデンティティの架け橋となる「未来を描く」強い意志を示すものである。
・第4節「社会の課題を解決することで」(手法)
青年会議所は「社会に対して何をする組織なのか?」という問いに対する明確な答えを表す。地域に根差す青年会議所の運動は、社会の幅広い課題を抽出し、自らそれを解決することと位置付ける。「社会の課題」とは、地域固有の課題だけではなく、経済の再生や少子化、高齢化といった国家的な課題、あるいは気候変動や人権問題といった国際的な課題を含み、およそ青年が取り組むべき様々な課題を包括している。どの様な社会課題であっても、それは地域だけではなく国家や世界と複雑に関係し合っているからだ。だからこそ、私たちは、多面的な「社会課題」を解決する運動を地域毎に起こし、そして、私たちが持つ組織のネットワークによって全国、あるいは世界的な運動へと拡大させ、より良い社会を創り出すことができることを表している。
・第5節「持続可能な地域を創ることを誓う」(目的)
日本青年会議所は、1990年に「地方分権推進宣言」を、さらに2019年には「SDGs推進宣言」を総会で決議した。「持続可能」とは、地域の人口や財政、環境を持続可能なものとするに留まらず、そこに住まう全ての人々が笑顔で生きがいを持ち、自ら挑戦し続けることができる社会を意味する。全国各地の青年会議所が様々な社会課題を解決することで、自らが住まう地域を持続可能なものとし、そしてその総和によって「明るい豊かな社会」を創ることを誓う形で宣言しているのだ。
網領
われわれJAYCEEは
社会的・国家的・国際的な責任を自覚し
志を同じうする者 相集い 力を合わせ
青年としての英知と勇気と情熱をもって
明るい豊かな社会を築き上げよう
【綱領の解説】
・第1節「社会的・国家的・国際的な責任を自覚し」
地域社会、国家としての日本、そして国際規模の活動というJCのあるべき立場を明確にしている。
・第2節「志を同じうする者、相集い、力を合わせ」
同じ考え方、立場にある人達が集まり、その力を集結してことにあたるという行動指針を明示している。
・第3節「青年としての英知と勇気と情熱をもって」
若者らしいその行動には、英知と勇気と情熱をもってあたるべきであることを説いている。
・第4節「明るい豊かな社会を築き上げよう」
JC運動の目標を示し、文を結んでいる。
※JAYCEEの意志を統一し、日本青年会議所のあり方を再認識するため、1960年に日本独自のものとしてJC綱領が制定された。この綱領は、青年会議所としての理念を確立し、JAYCEEの運動目標を明確に位置づけたものである。