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2008年度指針


2008年度社団法人岩見沢青年会議所
理事長 上野 英一

「幸せの価値は・・・」 〜みんな違って、みんないい〜

さぁ幸せへの扉を開きましょう。扉を開ける「鍵」はありますか?

今の日本は、競争社会の中、人の価値を学歴で見出し、自分と他人を比べる事で優越感や満足感を手に入れるようなどこか寂しい国になったように感じます。


「私と小鳥と鈴と」

『私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のように、地面(じべた)を速くは走れない。 私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、あの鳴る鈴は私のように、たくさんな唄は知らないよ。 鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。』
この詩は、金子みすずさんの作品です。そこには、それぞれに見た目や役割は違っても、その違いを認め合い支え合い生きていく事がすばらしい事と詠まれています。お互いがお互いの価値を認め合う事、それがとても大事で大切な事だと思います。
一昨年、多くのお陰を頂戴し創立50周年を迎えさせて戴きました。「幸せへの道標」に向かい確かな一歩を踏み出しました。また、昨年、このまちを愛する気持ちが全ての「力」であると、岩見沢のふるさと力を発掘し、発揮する活動をしてきました。
そして2008年、社団法人岩見沢青年会議所は、多くの先輩の本気の汗と熱い涙を礎とし創立52年目を迎えます。ふるさとを愛する岩見沢人として、「幸せを感じ笑顔あふれるまち岩見沢」を思い、考え、実践していきます。人の幸せを自分の幸せと感じられるぐらい、お互いを認め合っていきましょう。そうすることで、このまちは、間違いなく笑顔あふれる幸せなまちになるでしょう。
そして、気付くはずです。幸せへの扉を開ける鍵は、自分自身なのだと。


<JAYCEEとして>

JCの中で、変えるべきもの、変えてはいけないもの。時代の先駆者であるべきJCが、前例に囚われ小さくまとまり、JCの目的である明るい豊かな社会の実現へ向けた「積極的な変化の創造」という言葉に負けているような気がします。今日まで、岩見沢JCが存在し続けていることに感謝し、そのメンバーであることに誇りを持ち、驕ることなく、謙虚に行動する。バカJCと言われる事なく、JCバカであり続けたいと思います。まちづくりをする団体のまちづくりができる人として、あいつが動けば周りも動く。あいつの一言がすべてを変える。そんな「あいつ」になりたいです。若者らしい自由な発想と、馬車馬のような行動力。このJCで身に付けた能力は、家庭や仕事や地域でも必ず活かす事が出来ると信じています。自分の可能性を見つけ出し、それを存分に伸ばし、揺るぎないものとして確立することが必要です。そして、地域に貢献していきましょう。それがJAYCEEとしての役目だと思っています。

<和を持って同せず>

10万人弱のこのまちで出会った、歳も違えば、会社も違えば、何もかも違うたった70名の人たちです。しかし、何かしらの縁で集った人たちです。一つの目標に向け共に力を合わせたら物凄い力を発揮するでしょう。それは、近年行った地区大会、創立50周年時に実証済みです。一つのものに一緒に取り組み、一つの事に一緒に感動できる。共に笑い、共に泣く、そんな朋で、仲間でありたいです。上っ面の付き合いではなく、ぶつかり合いながらも互いが互いを認め合う事が必要です。そのためにも心一つに、何事も自分の事として夢中になって活動をする事。そして、その時代に即した団体へと、伝統を重んじながら変化することも大切です。焼き上がりに更にもう一重ねとバームクーヘンのように厚みを持ち、食べがいのある魅力的な団体には自然と人が集まるはずです。そこで育まれた和が、重ねられた和がすべての事業へのパワーの源となるはずです。本気になってバカになって係わり合う、それがJCだと信じています。振り返ればみんないる、そんなLOMを目指します。

<このまちの教育>
とある小学校の校長先生が、『幼稚園、小学校、中学校、高校まで、どこに行っても、生活目標の中に、「きちんと挨拶をしよう」がある、ちょっと変じゃないかね』と言っていました。今の時代、下手したら会社でも言っていることかもしれません。競争社会の中で、人の価値を学力で、知識で判断するようになってきています。地域の未来である子どもたちに、学力、知識だけを詰め込むのではなく、困っている人にそっと手を差し伸べる事ができる、人の、地域の役に立つ事のすばらしさを感じる事が出来る人になってほしいと強く願っています。「親の背を見て子は育つ」と言います。あなたの背中は子どもの目にはどう映っているのでしょうか。かっこいい背中ですか、見られても大丈夫ですか。そして、子ども達が大人を見る目はキラキラと輝き澄んだ目をしているのでしょうか。大人として恥じることのない背中を見せてあげましょう。子どもとして素直に真っ直ぐに見る目を持ってもらいましょう。子どもらしさと大人らしさ、その線引きすら曖昧な今だから、大人も子どもも共に育つ共育が必要です。共に真剣に係わり合って、元気のいい挨拶が出来る、ふるさと岩見沢を自慢できる岩見沢っ子をかっこいい大人として育みましょう。子ども達が将来この岩見沢で育ったことを誇りに思う事を夢見て。

<このまちの経済>

旅雑誌じゃらんの編集長ヒロ中田氏の講演の中で、そのまちに行く前と行った後の満足度調査の結果、100の市町村の中で岩見沢は99位という結果であった、との話を聞きました。行く前には期待していたのに、行ってみるとこんなもんかという方が多かったという結果です。岩見沢の魅力は?の問いに、声を詰まらす市民も多いでしょう。かつて鉄道を中心とした北海道の交通拠点として発展を遂げてきた岩見沢。車社会の今では高速道路が開通し通りすがりのまちとなってしまっています。中央に頼らず自立した足腰の強いまち。もし岩見沢が独立国家であるとしたならば、と考えてみて下さい。このまちの中でどれだけの事が出来るのか?青年会議所活動の根幹である地域主権活動。中央依存体質から目覚め、自ら出来ることから始め、それぞれがそれぞれに儲けることを考えるところから、岩見沢の可能性を見出しましょう。儲けるとは、お金だけではなく、知らないことを知ることだったり、人との付き合いであったりもします。岩見沢だからこその経済を確立するため、今ある資源、資材に気付き、その魅力を活かしていきましょう。それぞれが勇気と知恵を出し合い、手を取り合うことで無限の可能性が拡がるはずです。子ども達が将来この岩見沢で生き生きと働く姿を夢見て。

<このまちの市民>
自分が動いたってこのまちは変わらない。本当にそうでしょうか。「この岩見沢は誰のまちですか?」の問いにあなたならなんて答えますか?胸を張って、誇りを持って「俺の、私のまちだ」と答えられますか。では、胸を張って誇りを持って岩見沢を語るには、何が必要なのでしょうか。何もでかいことでなくても、たった一言「こうなったらいいのにな」を言葉に出してみましょう。水溜りに小石を投げると波紋が広がります。まずは、小石を投げてみませんか?自分のため、親のため、子ども達のため、自らのまちは自らがつくる意識を持つことが必要です。そして、「こうなったらいいのにな」が動き出すことを実感することで、まちへの愛着が増すと考えます。誰かに頼ることなく無理せずに出来ることから始めませんか?自分の家の前に花を植える、いつも歩く道のゴミを拾う、立派な、素敵なまちづくりだと思います。俺の、私のふるさと岩見沢を思い、考え、動く事。その頭の中のイメージにはどんな岩見沢があり、自分は笑顔で暮らしていますか?みんなのイメージを出し合い共有し、自立した市民が住む、幸せで笑顔あふれる岩見沢を創造しましょう。このまちのために発した一言が、まちづくりだと考えます。

<このまちを興す>

明治17年10月6日、この地に岩見澤村が誕生しました。それから100年余り、多くの先人達の汗と涙のお陰で、今日まだ岩見沢市があり岩見沢人でいられる事に感謝します。きっと、先人達もこの岩見沢を愛し、そして子孫がこのまちで豊かに暮らす姿を夢見て、大地を耕し惜しみなく汗と涙を流したものと思います。「今」があるのは「過去」をつくって来られた先人たちのお陰です。そして、やがて過去となる今、子どもたちに、孫たちに、お父さん、お母さん、じいちゃん、ばぁちゃん、ありがとうと言ってもらえるようなこの先の岩見沢を創造することが必要だと考えます。そのために、愛すべきふるさと岩見沢の今をしっかりと把握し、SLのように先頭に立ち、時には縁の下の力持ちとして、多くの市民、団体を巻き込み「岩見沢らしさ」を掘り起こしましょう。そうすることで、誰もがこの岩見沢に住んで良かった、来て良かったと岩見沢を知り、存分に感じる事ができるはずです。それが、持続可能な地域社会を生み出し、いくつになっても忘れない俺の、私の「ふるさと岩見沢」になると考えます。このまちで人の笑顔を見るために、ちょっとだけ汗をかいてみませんか?その人の笑顔を見たときにきっと清々しい気持ちになるはずです。そして、なんとも言えない達成感と満足感に包まれることでしょう。このまちのために流した汗が、まちづくりだと考えます。

<そして、>

私は、23歳でJCにご縁を戴きました。右も左も、前も後ろさえも分からない自分を、やさしく、時に厳しく接してくれる先輩がいました。共に汗をかき、肩を組んで語る仲間が出来ました。こいつにはこうなってほしいと強く思う後輩が出来ました。ここで私は、理事長という役をお借りして、今まで培った経験とこれからするであろう経験を活かし、その多くの先輩に教えられた「JC道」を忘れる事なく、若者らしく声を出し、こだわりを持って「JC道」を邁進することを誓います。
形もなく、誰にも見えないかも知れませんが、決して壊れることがないもの。みんなの笑顔に出会うこと、それが私の「幸せの価値」です。


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